こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。
今日は、歯科医療とは関係ない話を少し・・・。
高校時代、一番得意な科目は地理でした。
僕の通っていた高校は、2年生で理系と文系に分かれるのですが、理系に進んだ人だけ社会は地理か日本史か世界史を選択することができました。
中学の頃、泉北ニュータウンから兵庫県三田市へ転校したのですが、堺での中学校では安土桃山時代まで勉強していたのですが、兵庫県三田市の中学校では明治時代からスタートしたのです。江戸時代がごっそりと抜けてしまって、それから歴史が苦手になってしまいました。歴史が苦手になってしまった僕は、高校での科目選択で迷わず地理を選択しました。
そういえば、小さい頃におばあちゃんの家の近所にある本屋さんに連れて行ってもらい、初めて自分で選んで買った本が、新詳高等地図という本でした。高校の地理の授業で使う地図で、ずっと地図を眺めていたそうです。
日本は世界ではすごく小さい国なんだなぁ、って思った記憶があります。
地図って身近なんですよ
地図なんてあんまり意識して見ることは無いと思いますが、運転している時にはほとんどの人が地図を利用しています。カーナビです。カーナビは地図上で自分がどこにいるかをGPS(Global Positioning System)を利用して知ることができます。人工衛星からの電波を何個も受け取って、今ではセンチメートル単位の誤差で位置を知ることができます。
地図とGPSを利用して、近い未来は自動運転にて車に乗ることが可能になると思います。
地図と政治は切っても切れないんです
地図って、実は政府の極秘事項が関わっていたのをご存知ですか?
時は第二次世界大戦。それぞれの国で、極秘のプロジェクトがありました。例えば、基地。敵に基地の情報が知られれば、すぐに攻められてしまいます。空軍なら空港、海軍なら港のように。攻められてしまうと軍事力が一気に低下してしまいます。なので、基地は地図上から消さなければならないのです。
地図を発行する場合、政府からの検閲が入り、地図上には空軍基地や海軍基地などは掲載されていなかったようです。戦後に「えっ、こんなところに基地があったの?」と知った人も多かったようです。
本屋さんでいろんな地図が出ていますが、地図の元になるものって知ってますか?それは国土地理院というところが発行している地形図というものです。国土地理院は国の機関なのです。やはり、日本も地図は国が管理しているんですね。
中百舌鳥周辺の地形図
世界地図にはいろんな種類が
地図にはいろんな種類があるのを知っていますか?
よく見るのはメルカトル図法という地図ですね。皆さんがよく見る地図です。これは北極や南極に近づくに連れて面積が大きくなっていく地図です。普通の地図を見ているとアメリカには東に向かって飛行機を飛ばすのが一番近そうです。しかし、実は違うんです。
実はこのメルカトル図法は距離や方角は正しく無いんです。
メルカトル図法による日本中心の世界地図
なぜ、このようになってしまうのか。
世界は平面だったらいいんですが、球体をしているからです。地球儀を見たことがある人は多いと思います。地球は球体なので、球体にあるものを完璧に平面で表すことは無理なのです。
距離や方角を正しく現す地図として、正距方位図法という地図があります。これで、日本からニューヨークに向かう最短距離を見てみると、実はアラスカを回っていくのが近いんです。東にむかうのではなく、まずは北東に進み、そのまま真っ直ぐ進むほうが近いんです。
では、東へ向かうとどうなるのでしょうか。東へ進んで真っ直ぐ向かうと、南アメリカへたどり着くんです。不思議ですよねぇ。
すべて、地球が球体しているのが理由になります。
正距方位図法による日本中心の世界地図
海外旅行へ行かれる方も多いと思います。
海外へ行く時に、その国の地図を見ることはあると思いますが、その国へ行くまでの経路を見てみると面白いです。
不思議なことが、沢山ある地図に興味を持たれた方、治療の合間に一緒にお話ししましょう♪
おまけ
あまり見ない地図を。
イギリス中心の世界地図
経度0度のイギリスグリニッジ天文台を中心とした世界地図。世界では、この地図が最もよく使われています。日本は最も東(右端)にあるので、『極東』と呼ばれています。
オーストラリア中心の世界地図
南北が反対になっている地図です。オーストラリアで使われています。上下反対の地図ってものすごく違和感がありますよね。
距離でなく所要時間で表した時間地図
東京、大阪、能登半島からかかる時間で書かれた地図です。距離が近くても時間がかかるところってありますよね。遠いけど飛行機ですぐに到着できるところもあります。変な地図ですが、実際にどれだけ時間がかかるのか、わかりやすい地図になります。大阪からだと、長崎県対馬か北海道宗谷岬が所要時間がかかる場所のようです。
船乗りさんが使う海図
船を走らせる時に、どこを通ればいいのか、灯台はどこにあるのかを教えてくれる地図。水深の浅い場所に船が乗り上げてしまったら座礁してしまい大変です。そうならないように、通るべき場所が記されています。
いろんな地図が世の中にはたくさんあるんですね。
ところで…
身近なのはカーナビやスマホアプリの地図ですが、運転中に操作すると違反で捕まります。運転中に2秒以上見たり、操作したりすると3点の違反点数+18000円の反則金(普通自動車)だそうです。気をつけてくださいね。