こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。
皆さん、歯の痛みって辛いですよね。
人間の痛みの中で一番我慢できないのは歯の痛みだそうです。
スパイに秘密を吐かせるときに、歯の神経を突いて情報を吐かせるとか吐かせないとかあるらしいです。真偽は確かではありませんが^_^
昔の人はどうやって歯を治療していたの?
現代の歯科医学では、虫歯になって痛みが辛いときには、麻酔をしたり、虫歯の部分を削り落としたりと様々な治療を行うことができました。
無痛的な治療を行うことができるので、患者さんにとっては本当に楽であると思います。
では、昔はどうしたのでしょうか?
歯科医師として正式に国から認められた人は、明治時代に医術開業試験(歯科)に合格した小幡英之助という人と言われています。
今で言う歯科医師ではなく、医師として歯科を専門にする人であったそうです。
この人が西洋歯科医学を専攻した人だそうです。今の歯科治療に近い感じです。
江戸時代の歯医者は?
それじゃ、もっと昔はどうだったのでしょうか?
江戸時代、歯科医院は「口中科」「口歯科」と呼ばれていました。
そして、虫歯が出来たらとうしたかというと、
抜歯でした。
虫歯になった歯は抜くしか無かったのです。どんどんと歯が抜かれてしまったそうですね。
江戸時代にも入れ歯があった!
そして、歯がなくなったらどうしたのでしょうか。
実は、江戸時代にも入れ歯があったんです。
今のような綺麗な入れ歯ではありません。木製の入れ歯でした。
私の母校である、松本歯科大学の近くに牛伏寺(ごふくじ)というお寺がありました。
そのお寺の塚から、江戸時代の歯が何千本と見つかったのです。
江戸時代に抜かれた歯が埋められていまして、私の恩師である松本歯科大学解剖学講座の金銅英二教授がその歯の調査をしました。すると、沢山ある歯の中から木製の入れ歯も見つかりました。
日本人は器用な民族と言われています。大昔から、その器用さを使って木彫りの入れ歯まで作ったんです。
しかしながら、歯の粘膜にピタッと合うはずはなく、ガバガバな入れ歯だったんだと想像出来ますが、何も無いよりはマシだったんでしょう。
前歯の入れ歯だったら、笑ったら木で出来た歯が見えるとなると、想像するだけで可笑しいですね。
ヨーロッパでは、理容師さんが歯を抜いていた!
ちなみに、昔の西洋では理容師さんが歯を抜いていたそうです。
理容室にある赤青白がクルクルと回っているサインに意味があるそうです。
理容師さんは、歯を抜いて虫歯を治療したり、病気になったら血を抜いて病気を治そうとしていたそうで、その名残が理容室のクルクル回っているものなのです。赤色は「動脈」、青色は「静脈」、白色は「ガーゼ」をしてしているという説があります。床屋さんが外科手術を行っていたと考えるとすごいですね。
さて、現代では虫歯で歯を抜く事は少なくなりました。
しかしながら、虫歯でなく歯周病で歯が抜け落ちることが増えてしまっているのが現状です。
それでは、歯周病を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
その答えは、歯科医院にて歯のクリーニングを定期的に行うことなのです。
自分では取り除くことができない歯石を歯科医院にある特別な機械で取り除くことが大切です。
ドラッグストアなので歯石除去の器具が売られていますが、ご自身ですることは非常に危険で、歯が欠けてしまうことがあります。
歯が欠けてしまうと虫歯になりやすくなります。また神経があるところまで1年に3回程度でかまいません。
ヘアカットに行くような感覚でお口の中のクリーニングをして頂くことが歯周病予防となり、お年を召されてからもご自身の歯でご飯を食べることができるようになります。
人間の楽しみで大きいのは食事です。
なかもず松浦歯科・矯正歯科では、患者さん全員が高齢になってからもおいしく食事を召し上がって頂けるようにお手伝いをさせて頂きます。
今の健康も大切ですが、将来の健康も支えていきたいと考えております。私たちと一緒に、頑張って大切な歯を守っていきましょう。