意外に知らない虫歯のはなし |なかもず松浦歯科医院

意外に知らない虫歯のはなし

こんにちは。歯科医師の宇辰です。

今回は、お口の病気で一番多い虫歯についてのおはなしです。

そもそもなぜ虫歯ができてしまうのか、効果的な予防法はないのか…
知っているようで知らない虫歯についての知識を少しでもお伝えできればと思います。

虫歯はなぜできる?

1667005002_s

虫歯の原因の一つが“ 砂糖”であることは多くの方が知っていると思います。

では、ここで質問です。

野生動物に虫歯はあるでしょうか??

1667005005_s


答えはノーです。

野生動物には基本的には虫歯はありません。その理由は食べ物にあります。野生動物は、食べ物を生のまま食べています。多くの食べ物はかみごたえがあり、せんい性のものを多くふくむため、よくかまなければなりません。

その結果、それが歯みがきと同じ効果を生んでいるのです。

また果物の中には果糖と呼ばれる糖分は含まれますが、多くの食べ物には基本的には虫歯の原因である砂糖(ショ糖)は含まれていません。

では人間はどうでしょう。
文明が進歩するとともに食材に火をとおしてやわらかくして食べるようになり、また砂糖を発明しそれが世界に広まったことで世界中に虫歯が大発生したといわれています。

最近では人間の捨てたゴミをあさって食べる野良猫や、人間が食べるものと同じものを与えられるペットの犬や猫、また食べ物がなくて山を下り、民家のゴミをあさって食べる熊にも虫歯があるといわれています。

では具体的に虫歯はどうやってできるのでしょうか?

1667005001_s

そのメカニズムを説明します。

甘いのもの、とくに砂糖をとりすぎると虫歯になるといわれていますが、ただ砂糖をとるだけでは虫歯はできません。お口の中の細菌のはたらきによって虫歯ができるのです。

その細菌はミュータンス連鎖球菌と呼ばれ、砂糖を分解して不溶性グルカンという物質を作ります。

この不溶性グルカンは歯の表面に強固にくっついてネバネバしたプラークを作ります。プラークとは歯垢のことです。

よくプラークをのことを食べかすだと思っている方がいますが、
それは大きなまちがいです。

プラークは細菌のかたまりで、その細菌数は1㎎中におよそ10億といわれ、虫歯や歯周病の原因になる細菌がひしめき合っているのです。

プラークの中の細菌は砂糖を中心とする炭水化物を分解して酸をだします。この酸が歯にくっついたプラーク中に長時間滞在することにより歯の表面を溶かし、さらには歯に穴を開け、“虫歯”を作るのです。


では虫歯にならないためにはどうしたらいいのでしょう?

実は、虫歯の予防法は年代によって変わってくるのですが…

それはまた次回お話します。

  にほんブログ村 健康ブログ 歯磨き・歯の健康へ にほんブログ村 病気ブログ 歯科医へ







HOME / 医院案内 / スタッフ紹介 / よくあるご質問 / 料金表 / スタッフ募集 / アクセス


松浦歯科クリニック
一般歯科・小児歯科・矯正歯科・予防歯科・ホワイトニング
〒591-8025
大阪府堺市北区長曽根町3081-21
TEL:072-246-4618
地下鉄御堂筋線なかもず駅1番出口より北へ徒歩3分
南海電鉄高野線中百舌鳥駅より北へ徒歩5分

予約なしで最終受付時間までにお越しになられた患者様は、予約に空きがありました場合ご案内させていただきます。
予約時間に遅れてお越しの患者様は、治療時間が短くなることをご了承ください。