こんにちは。なかもず松浦歯科・矯正歯科の歯科医師の中山です。
今回は、なかもず松浦歯科・矯正歯科が始める在宅訪問歯科診療についてご紹介いたします。
在宅訪問歯科診療とは
最初に、少し前の話ですが、2005年に厚生労働省が調査した「年齢階級別歯科推計患者様数及び受診率」によると、高齢者の歯科医療は外来を中心に行われ、70-74歳をピークにその後急速に減少してきています。
また、要介護者(平成21年での要介護認定人口469万人)の74、2%は何らかの歯科治療が必要であるのに、実際は26、9%しか治療できていないのが現状です。
在宅歯科診療は、ご高齢の方や体の不自由な方など、通院が困難で、歯の治療や口腔ケアができない方のご居宅に歯科医師や歯科衛生士がお伺いさせていただいて、歯科診療を行うサービスです。
在宅医療のニーズとしては、診療、ケア、リハビリテーションの組み合わせから構成されます。
当医院では、通院中の患者様、ご家族、ご紹介者に限り在宅診療を行う予定にしております。
在宅訪問歯科診療の内容
診療内容といたしましては、入れ歯の作成、修正、調整と口腔ケアを中心に行っていく予定にしております。
また、持ち運べる器材、器具には限度が有りますが、ご自宅のベットや椅子や車いす等に座りながら、治療を受けることができます。
費用については、健康保険が適用されます。
在宅訪問歯科診療での要望はほとんどが、入れ歯関連です。
入れ歯をしていると、痛み、外れる、入らない、紛失したなどのトラブルです。
義歯調整、新製。また、歯科衛生士による口腔ケアもできる範囲内で行わさせていただきます。
在宅医療の留意点
1:初回時確認すること
生活状況、口腔清掃状態などの把握、主訴の確認、治療計画についての説明と同意。
2:治療について意思決定ができるキーパーソンを把握すること。
3:医療が生活の場に移動することを配慮し、安全の確保を図る。
4:診療時にはバイタルサインの確認、治療姿勢の確保、照明の確認。
在宅訪問歯科診療の流れ
次に在宅訪問歯科診療の流れについてご説明いたします。
1.お申込み
通院中の患者様、ご家族、ご紹介者より連絡を頂き、簡単な問診、ご都合の良い 日程をお聞きします。
2.訪問診療
問診から患者様の基礎的疾患や現状、既往歴、生活状態、食事等を把握します。
把握したのち、治療計画書を作成し、患者様やご家族に説明と同意を得ます。
それから、入れ歯の調整・修理や歯科衛生士から口腔衛生指導や口腔ケアを行います。
3.治療終了後
治療後の状態を説明する為に、歯科医師から口腔ケアの説明を行います。
また、状態に応じて定期検診を行うようにします。定期検診を行っていくことで、誤嚥性肺炎等の疾患予防を防止できます。
口腔ケアの重要性について
歯科衛生士が実施する専門的口腔ケアは歯科医師の指導の下、口腔の機能である、摂食、嚥下、発語、消化、審美性、心理面に生ずる問題を改善し、生活の質を向上させることを目的とします。
これを行うことにより、虫歯や歯周病予防にもなります。
要介護者の場合、口腔内細菌と全身疾患(誤嚥性肺炎、虚血性心疾患、糖尿病等)にも影響されるため、重要となってきます。
誤嚥性肺炎について
誤嚥性肺炎とは、細菌を含んだ唾液が誤って気管支や肺に入る事で起こる肺炎のことです。
誤嚥性肺炎は再発傾向が認められることが多いです。
厚生労働省の統計から、日本人死亡原因の第4位が肺炎であるのが現状です。
高齢者は摂食、嚥下機能低下や体力の衰えにより、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
高齢者は肺炎が死に繋がることが多く、気をつけなければならないです。
誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアを行い、口腔内に肺炎病原菌の定着を防ぐことが重要です。
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当医院では、通院中の患者様、ご家族、ご紹介者に限り在宅診療を行う予定にしております。
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