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なかもず・中百舌鳥の歯科・歯医者

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歯科医師への道

歯科医師への道

こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。

今日は、どうすれば歯科医師になれるのか、歯科医師になるための勉強はどんな感じなのかを私の歯科医師になるまでの道と共に紹介致します。


松本歯科大学で表彰されました^_^

僕は、徳島県麻植郡(現吉野川市)にて出生致しました。そして兵庫県三田市出身です。

神戸三田プレミアムアウトレットのすぐ近くです。そして歯科医師になる前は、塾や予備校にて講師をしておりました。担当は高校数学と地理、中学英語・国語・理科・社会と多岐に渡って教えておりました。

三田市に住む前は、堺市の泉北ニュータウンで幼少期を過ごしました。なので、中百舌鳥近辺も知っている土地です。


塾予備校の先生をしていた頃

塾予備校の先生をしていた頃の話です。
治療した歯に詰めていた金属が取れてしまいました。詰め物が取れても痛くなかったので放置していたんです。

すると少し痛み始めてきました。でも、そんなに痛くなかったので、さらに放置していました。

すると、歯の中から歯茎のようなお肉が盛り上がってきて、何もしなくてもズキズキと心臓の鼓動に合わせて痛み始めたんです。やがて市販の痛み止めの薬が効かなくなり、さすがにもう我慢の限界になり、歯科医院へ受診。

すると、なんてことでしょう。あれだけの激痛があっという間になくなったではありませんか。私は本当に感動しました。そして、その時の担当歯科医に少し怒られました。診断は、増殖性歯髄炎という病気でした。

「なんでもっと早くこなかったの?早く来れば、ここまでなっていなかったのに。」

私は反省するなか、歯と口にものすごく興味を持ち、歯科医師という職業にあこがれる様になりました。

「私も、痛みで困っている患者さんを助けてあげたい。先生のような素晴らしい歯科医師になりたい」

一念発起し、勉強をしてセンター試験を受験し、松本歯科大学へ入学しました。


入学して初めてできた友達と松本城にて

歯学部での勉強は、歯のことだけを学ぶと思っていたのですが、本当に大間違いでした。

歯や口は身体の一部分なので、まずは全身について勉強していきます。

例えば、正常な人体について勉強する生理学という学問、最初に全身の生理学を勉強し、次に歯や口についての口腔生理学を勉強します。

そんな感じで、低学年のうちは口腔の勉強というよりも全身の勉強がメインで、高学年になるにつれて口腔の勉強をしていきました。そして、医学部と歯学部の学生にだけ必須とされているのが、解剖学実習。いわゆる人体解剖です。

将来の医学・歯科医学の発展のために、自ら献体していただいた方の人体を解剖していくのです。

これも、まずは全身の解剖から始まり、最後は口腔内の解剖となります。崇高な考えをお持ちで献体に御協力下さった方に報いるため、必死にメスを握っていたのを思い出します。あの経験は本当に忘れられません。


お世話になった教授と名物山賊焼を舌鼓

高学年になると、実際に治療はどうするのかという臨床系の学問になります。虫歯はどうやって治療するか、入れ歯はどうやって作るのかというのから、口腔内の腫瘍について、手術での全身麻酔まで、様々なことを勉強します。

そして、第4学年では全国共通の学科試験と実技試験があり、それをパスしてから臨床実習に臨みます。大学病院にて実際の患者さんに治療をしたり、ドクターのアシストをしたり。今でも覚えています。

最初の頃は患者さんの身体に触ることに対してすごく緊張したことを。適当なことは絶対に出来ないと。

今でも、そのことを思い出しながら、今でも診療に当たっています。臨床実習では一通りの経験をしました。虫歯の治療、歯周病の治療、入れ歯の治療、根っこの治療、歯を抜く治療など。訪問診療、レントゲン撮影、手術での介助、口腔ケア、障がいをお持ちの方への治療、高齢者や病気をお持ちの方への治療、本当にたくさんの経験をさせてくれたことが、今の診療へと繋がっていると今でも思います。


大学案内の写真より 臨床実習にて局所麻酔実習

歯学部での生活は、基本は勉強漬けでした。毎週試験があって、定期試験があって、進級試験があって、共通試験があって、卒業試験があって。6年間で、大きな試験は21回、毎週ある試験は約180回、これらをパスして初めて卒業できるんです。

といっても、勉強だけだと息が詰まってしまいます。なので部活に入ってました。今までの人生、そしてこれからの人生でも触れることの無いことをしたいと思い、茶道部に入部しました。裏千家の師範による指導のもと、たくさんの事を学びました。

一、他人をあなどることなく、いつも思いやりが先に立つように
一、家元は親、同門は兄弟で、共に一体であるから、誰にあっても合掌する心を忘れぬように
一、道を修め、なお励みつつも 初心を忘れぬように
一、豊かな心で、人々に交わり、世の中が明るく暮らせるように

これは茶道のことばというものです。茶道だけでなく、歯科医療にも当てはまることが多く、本当に勉強になりました。


茶道部部長として、後輩に指導してました

アルバイトもたくさんしました。某コンビニ店員、日帰り温泉の配膳、チラシ配り、パソコン保守作業などなど。その中でも、母校の大学での学生案内人というお仕事を頂きました。

松本歯科大学では、たくさんの志願者が体験入学に来られます。当時、大学は職員のみで案内をしていましたが、生の学生の声を届けるには、学生に案内してもらう方が良いとなりまして、第2学年になったころから卒業するまでの間にたくさんの受験生の方に松本歯科大学を案内しました。良いところだけでなく、悪いところも案内していました(笑)。

松本歯科大学の本当に姿を知ってもらい、本当に入りたいと思ってもらい、入って後悔しないようにという意味を込めてです。そして、たくさんの方が入学してくれました。たくさんの後輩ができてすごく嬉しかったです。

私が案内した人は多分100名は余裕で超えると思います。その時のご縁にて、なかもず松浦歯科・矯正歯科に入職させて頂きました。院長は僕の大先輩にあたり、ご子息は僕の後輩になります。歯科医師になるために頑張って勉強をしております。大変優秀で、大学からも表彰されています。将来が本当に楽しみです。


僕が案内した、松浦ファミリーと共に

第6学年になると、国家試験対策です。歯学部を卒業するだけでは歯科医師にはなれません。歯科医師国家試験を受験し合格して初めて歯科医師になれるんです。現在では、医師や看護師の国家試験は合格率は約90%ですが、歯科医師国家試験は合格率は65%なのです。

そして、歯科医師国家試験は上位2000名程度が合格できるという選抜試験の様なものになっています。

点数を取れば良いというだけでなく、ライバルよりも点数が良くないとダメということです。また、必修という科目があり、それは8割を取らないと自動的に不合格になるという恐ろしい科目もあります。必修で合格点があり、分野ごとでも合格点があり、全体でも合格点があるという地獄の様な試験です。

なので、第6学年では毎日授業を受けてから毎日の試験を受け、毎週の試験を受け、定期試験を受けるという日々でした。毎日自習室で勉強をする1年間でした。

僕は、大学内の国家試験対策委員を命じられ、卒業アルバム製作委員会委員長として、卒業アルバムの製作に打ち込みました。

そして無事に卒業し、歯科医師国家試験に合格でき、今は歯科医師としての生活を送っています。


某公立病院歯科口腔外科勤務の頃

毎日たくさんの患者さんと出会いますが、全く同じ人は当然いませんし、全く同じ症状の人もいませんし、全く同じ治療をすることはありません。すべて、一期一会です。

すべての患者さんに、等しく最高の歯科治療を提供するため、日々進歩する歯科治療への研鑽を忘れず、初心を忘れず、日々精進致しております。また、全身疾患と歯科医療は、切っても切れない関係です。日々進歩する医学、歯科医学に遅れを取らないように努力しております。

第一は患者さんの為、そして支えて頂いた家族や仲間、先生方、御献体頂いた方、すべての方のために頑張っていきたいです。

皆さんも、お困りのことがあれば、いつでもお声掛けください。
なかもず松浦歯科・矯正歯科でお待ちしております。

追伸
歯科医師という職業に興味のある方も、声をお掛けくださいね♪

略歴
徳島県麻植郡(現吉野川市)にて出生
兵庫県三田市出身
私立滝川高等学校
茨城大学工学部都市システム工学科
兵庫県で塾・予備校講師
松本歯科大学歯学部
某公立病院歯科口腔外科勤務
松本歯科大学病院勤務
現在、なかもず松浦歯科・矯正歯科にて勤務

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