こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。
小さな子供さんが歩き始めると、お父さんやお母さんは嬉しい反面、心配になると思います。それが、けがです。
わんぱく盛りな頃は怪我をしやすいです!
今回は、お子さんの歯や口のけがについてお話をさせて頂きます。
子供の歯の怪我は、小さい子供さんだと転倒、小学生より大きくなってくると衝突が原因で歯のけがが起こることが多くなります。
歯のけがにもいろんな種類のものがあります。
全てのけがに言えますが、歯のけがが起こるときには、顔や頭をぶつけていることが大半です。ですので、まずは頭や顔が大丈夫かどうかの確認が必要です。
【頭部をぶつけている場合】
・意識はしっかりとしているか
・頭部をぶつけていないか
・頭部から出血が生じていないか
【顔面をぶつけている場合】
・顔面から血が出ていないか
・鼻血が出ていないか
・目をぶつけていないか
・ぶつけてた部分の骨が折れていないか
色んなことが起こりますが、まずは頭が心配だと思います。
少しでも様子がおかしいと思った時には、ためらわずに119に電話をして相談してください。
少しでも気になったら、119番へお電話を!
それでは、歯や口の中のけがについてお話をします。
①歯が抜けてしまった
歯が抜けてしまった場合、抜けた歯はできるだけ素手で触らないようにしましょう。
万が一、素手で触る場合はきれいな手で触るようにしてください。そして、触る時には歯の根っこの部分を触らずに、歯冠の部分を持つようにしてください。
次に、歯に付着している汚れを洗い流してください。この時に気をつけてもらいたいのは、
歯をゴシゴシと洗わないことです。歯の根っこには歯根膜という、歯と骨とを繋げる線維があります。
これがなくなると予後が悪くなりますので、気をつけてください。水で流す程度で構いません。
ある程度綺麗になったら、
牛乳に浸してください。
もし牛乳が無ければ、自分の唾液で構いませんので、何かの容器に唾を貯めてその中に歯をいれて保管してください。
そして、歯科医院へ受診するようにしましょう。
汚れを流して、牛乳につけて!
②歯が折れてしまった
歯が折れてしまった場合も、抜けてしまった時と同様にしてください。
そして、歯科医院へ受診してください。折れてしまった場所や折れ方によっては元のように戻る可能性があります。折れた場所によりますが、元通りにくっつけることができる場合もあります。ただし、神経の治療は必要となります。残念ながら、残っている歯を抜かないといけない場合もあります。
③歯が陥入してしまった
歯が骨の中に押し込まれてしまった場合、経過を見ることになりますが、元の様に出てくる場合もあります。
また、歯にワイヤーをつけて引っ張り出す場合もあります。必ず歯科医院へ受診するようにしてください。
④歯の位置が変わってしまった
歯に衝撃が加わることにより、歯の位置が変わることがあります。
これも経過を見ることになりますが、大きく位置が変わってしまうと場所を元に戻すための処置を行うことがあります。
⑤歯に亀裂が入ってしまった。
亀裂が入ることはよくあります。亀裂が深く無ければそのままで経過観察となりますが、痛みが出た場合や出血が認められる場合、歯の色がピンク色に変わってきた場合などは神経の治療が必要となる場合があります。
とにかく、『牛乳』を覚えておいてください!
乳歯の場合ですと、次に永久歯が生えてきますが、乳歯の状態が悪いと次に生えてくる永久歯に影響を及ぼす場合があります。ですので、何かあれば歯科医院を受診するようにしてください。
とにかく、覚えて欲しいことは
『頭を打ってないか?』
『何かあれば躊躇わずに119番』
『抜けたり折れた歯は牛乳か唾液に漬ける』
『すぐに歯科医院へ受診』
です。
なかもず松浦歯科・矯正歯科では、小さいお子様からお年寄りまで様々な方を診せていただいております。不安なことがありましたら、いつでもお問い合わせください。
お待ちいたしております。