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なかもず・中百舌鳥の歯科・歯医者

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良い入れ歯を作るには?メインテナンスも大切

こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。

一昨年の夏、私は長野県にて歯科医師をしておりました。長野の夏も日中は暑いのですが、湿度が低いので過ごしやすく、夜になれば気温が下がり窓を開ければエアコンは不要でした。そんな快適な夏を過ごしていたせいか、昨年からの大阪の夏は非常に厳しく感じます。長野とは全く違いますね。特に、今年の夏は新型コロナウイルス感染を予防するために窓を開けています。ですので、診療室内の気温が今までより高くなっております。皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程よろしくお願い致します。

さて、昨年の夏の話です。大阪の梅田にて歯科に関する講演会に参加してまいりました。テーマは総入れ歯でした。

義歯について

入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯があります。総入れ歯は、上か下かのどちらか側の歯が一本もない状態で作る入れ歯です。

非常に難しいんです。部分入れ歯だと残っている歯に針金を引っ掛ける事によって入れ歯の安定性を図ることができるのですが、総入れ歯だと歯がないので針金で引っ掛けることが出来ません。

したがって、入れ歯の土台の部分と口腔内の粘膜との間に吸着性を持たせる事によって安定させるのです。これが非常に難しいんです。

良い義歯をつくるには

総入れ歯でしっかりとした安定を求めるのに必要なものは、型取りと技工士さんの腕になります。技工士さんの腕が良かったとしても型取りで作られた患者さんの口腔内模型が良くなかったら良いものを作れません。

また、良い口腔内模型が出来上がったとしても、歯科技工士さんの腕が悪かったら良いものはできません。そして、患者さんの口腔内の衛生状態も良くないとすぐに合わなくなります。

すなわち、患者さんと歯科医師、歯科技工士の三つ巴の関係がきちんと成り立ってこそ、素晴らしい義歯を製作することができ、患者さんの満足度が高くなるのです。

義歯のメインテナンス

義歯を24時間365日、昼夜問わずに装着している方はいないと思います。義歯を外している時こそ、きちんとメインテナンスをする必要があります。

一番大切なことは、義歯は水中で保管するということです。義歯にとっての一番の敵は乾燥です。義歯は口の中で使います。口の中は常に湿潤している状態で、湿度は100%です。その中で使うように作られていますので、義歯を使わないときは水中で保存するようにしてください。また、水はその時に必ず交換するようにしてください。使い回しの水での保存は、雑菌の中で保存していることと同じです。

また、新品の義歯の場合、まだプラスチック部分が完全に固まっていませんので、水につけておくことで、プラスチック部分の不要な成分が水に染み出てきます。
そして、たまに義歯洗浄剤を使って下さい。
義歯を洗うときは、歯ブラシや歯磨き粉を使うことは厳禁です。目に見えない小さな傷ができると、そこに雑菌がたくさん棲みつきます。

口腔粘膜と義歯

お口の中は粘膜で覆われています。粘膜は日々形を変化させているのはご存知でしょうか。

すなわち、粘膜の形が変わるということは、義歯のあたっている部分が変化していくのです。当然、入れ歯はだんだんと合わなくなっていき、グラグラしたり痛みが出てきたりします。ある程度であれば、歯科医院にて調整することができますので、いつでもご相談ください。

入れ歯のメインテナンス

入れ歯は、乾燥に非常に弱いのはご存知ですか?入れ歯は口腔内で使うものです。口腔内は湿度100%なので、濡れた状態で使うものとして作られています。ですので、入れ歯を使わないときは、必ず水の中で保管するようにしてください。
また、汚れたときは、入れ歯用のブラシで汚れを落とすようにしましょう。歯磨き用の歯ブラシや歯みがき粉を使うことにより、入れ歯の表面に無数の傷がついてしまい細菌の温床になってしまいます。

なかもず松浦歯科・矯正歯科では、義歯の新製はもちろんですが、メインテナンスも実施しております。

入れ歯が合わないなぁと感じる時こそ、是非ご連絡ください。

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