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なかもず・中百舌鳥の歯科・歯医者

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新型コロナウイルスについて

こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。

先日、大阪府をはじめとした全国7都府県に緊急事態宣言が発令されました。
宣言を出された都府県は、新型コロナウイルスの広がりが顕著であるところであります。

今回、改めまして新型コロナウイルス関連のお話をさせていただきたいと思います。

微生物とは

まず、基本のところからお話を致します。
微生物という言葉を聞いたことがあると思います。学生の頃、理科の時間に顕微鏡を覗いた記憶があると思います。
その中で病気の原因となる微生物を病原微生物といいます。細菌、真菌(カビ)、ウイルス、原虫、プリオンなどがそれにあたります。一度は聞いたことがあるような言葉だと思います。
少し拡大したら見えるものもありますし、電子顕微鏡がないと見えないものもあります。その中でもウイルスは非常に小さいものになり、電子顕微鏡でやっと見えるものなのです。

感染症の歴史

人類の歴史を紐解くと、いつの世も病気のと戦いでした。
人類を滅亡へと誘うような病気もありました。天然痘、コレラ、梅毒、ペストなど。それらの原因はいつも細菌でした。
しかしながら、当時の医学では細菌は未知であり、病気の原因を特定することが出来ず、なす術もなくたくさんの人々が亡くなっていきました。そして、近代になると細菌に対する薬がどんどんと開発され、いつの間にか細菌は人類にとって恐ろしい存在ではなくなってきました。

細菌学者で有名なのは、1000円札でお馴染みの野口英世博士、そして北里柴三郎博士です。顕微鏡を持って、感染している地域に行き、必死に病原微生物を探していました。野口英世博士は、残念ながら当時研究していた黄熱病にかかりこの世をさる事となりました。たくさんの研究者のおかげで、不治の病となっていた感染症を克服することができたのです。

しかしながら、今日では、細菌よりもウイルスによる病気が広がっています。今のコロナウイルスだけでなく、SARSウイルスや鳥インフルエンザウイルスなど、様々なウイルスが感染することによって病気が広まっています。

ウイルスと細菌の違いは?

皆さんにとって、細菌とウイルスとは同じような見えない怖いものという認識ではないでしょうか。実は、細菌とウイルスとは全く違う生物なのです。

細菌は細胞から成り立っています。理科の時間に習った、あの細胞です。人間と同じなのです。ですので、細胞分裂することが可能で、自分自身をどんどんと増殖することができます。そして、様々な毒素を出すことができるのです。

しかしながら、ウイルスには細胞がありません。ですので、ウイルスは自分自身ではなかなか生き抜くことができないのです。ウイルスは寄生性と言いまして、他の生き物に寄生する事で生きることができます。すなわち、生き物の細胞に寄生し、その細胞を乗っ取ることにより生きて増殖していくのです。

抗菌薬と抗ウイルス薬

細菌に効く薬が抗菌薬、ウイルスに効く薬が抗ウイルス薬と言います。
細菌は細胞があるので、抗菌薬は細菌の細胞をやっつけるようにできています。細胞にも様々な器官がありますので、ターゲットをどの器官にするかによって薬の種類も変わります。

しかし、ウイルスには細胞がありませんので抗菌薬を使っても全く効きません。ですので、ウイルス性感染症には抗菌薬とは違う抗ウイルス薬を用いる必要があります。基本的な抗ウイルス薬はウイルスを攻撃するというよりも、ウイルスが身体の細胞にくっつかないようにして感染を防いだり、ウイルスの増殖を抑えるようになっています。

抗菌薬と抗ウイルスとでは全く違う薬となるのです。インフルエンザや新型コロナウイルスにかかり抗菌薬を飲んでも全く意味がないのです。

なぜ世界中に感染するの?

昔の感染症は、一部の地域でのみ感染が拡大していました。主にヨーロッパで拡大していました。しかしながら、今の感染症は世界中で拡大しています。

それは、科学技術の進歩が原因なのです。科学技術の進歩により、医学も進歩しました。病気が広がっても、それを抑える薬が開発されてきて、収束に向かしました。

しかしながら、科学技術の進歩により交通手段が徒歩や馬車から自動車や電車、航空機に代わり、短時間で遠距離の移動が可能となったのです。それにより、世界中に至るところへ簡単に移動することができるようになったために、細菌やウイルスも簡単に運ばれてしまい、世界中へ感染症が拡大するようになりました。

新型コロナウイルスの特徴

新型コロナウイルスの特徴ですが、いまだに解明されていないことが多いです。それが原因となり、初めの頃は危機感も低く、またどうしていいものかわからなかったのです。それにより、世界中に猛威を振るうようになってしまいました。子供には感染しない、高齢者には感染しない、医学は進歩しているのだからすぐに治るだろうと。しかしながら、その考えは打ち砕かれ、感染は世界中に拡大、そして多くの死者を出してしまいました。また、それは現在進行中であります。

新型のウイルスではありますが、ウイルスは自分自身だけでは生きていく事は不可能です。すなわち、人間に入り込まないようにすればやがて死滅します。それだけは間違い無いのです。

感染しないためには

誰もが感染したくないと思います。
なので、大切なのは、感染しない、感染させないという意識が大切です。
すなわち、もう自分は感染しているつもりで、他の人にうつさないようにすることが大切です。そして、感染しないという意識のもとで行動することが大切です。

①マスクの着用

マスクは、本当に不足しています。医療機関でも不足しているので、間違いなく市中ではもっと不足しているはずです。
しかし、布マスクでも有効ですので、外出の際はマスクを必ず着用してください。マスクは、感染しないというよりも、感染させないということに対して有効です。

そして、正しく着用しましょう。しっかりと口と鼻を覆いましょう。鼻に合わせてマスクにあるワイヤーを曲げて、鼻のカーブにしっかりと添わせましょう。鼻から口、そして顎までしっかりとカバーさせましょう。隙間がないようにしないと、マスクの効果が発揮できません。
正しく外すことも大切です。必ず顎ひもを持って外します。外す際、マスク本体を触らないようにします。マスクを置くときは、綺麗な場所に置きましょう。できれば、消毒されている場所に置くのが好ましいです。
せっかくの貴重なマスクですので、正しく使いましょう。

②三密を防ぐ

新型コロナウイルスは、飛沫感染が一番疑われています。飛沫感染とは、咳やくしゃみから出る唾液、すなわち水分にウイルスが入り込み、それが人から人へと移動することです。

飛沫感染ではエアロゾルという目に見えるか見えないかの小さな水滴からうつります。普通の水であれば、地球の重力ですぐに落下しますが、エアロゾルは小さくで非常に軽いので空気中にプカプカと浮かぶことができます。ですので、2メートルくらいは浮かびながら移動することができます。でも、やがて落下します。
人からは2メートル以上離れることをお勧めします。

③外出を出来る限り自粛する

春になり、綺麗な桜が咲いています。外出するには良い気候となりました。しかしながら、春はまた来年きます。桜は来年また咲きます。今年は自粛して、ご自宅で過ごしてください。
お仕事や生活で外出する必要がある方もたくさんいらっしゃると思います。とにかく、三蜜を避けるということを常に頭に入れていただき、行動していただきたいと思います。

今、スーパーマーケットでは、レジ付近の床には整列のためのテープが貼られています。2メートル以上の間隔を開けるための目印です。それを守りましょう。

④うがい手洗いの徹底

外出先からの帰宅時、うがいと手洗いをしましょう。
ウイルスは喉に付着することが多いです。また、手は色んなところを触りますので、ウイルスが付着していることが多いです。ウイルスが付着している手で顔を触ったり口を触ったり、目を擦ったりすると、せっかくマスクで感染を防いでも無駄になってしまいます。しっかりと手洗いとうがいをしましょう。

⑤正しい知識を持つこと

パソコンやスマホ、インターネットの普及により、様々な情報を容易に手に入れることが出来る時代となりました。便利な反面、危険な面もあります。

デマやフェイクに騙されないようにしてください。どの情報が正しいのか、一息置いて考えてみると、意外とわかることも多いです。
歯科医師は、実は微生物については結構知識を持っています。大学でも習いますし、虫歯や歯周病といった歯科の多くの病気は感染症なのです。何か不明なことがあれば、ご相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください。

一人ひとりの行動が拡大を防ぎます

一人ひとりが、コロナウイルスにかからない、そしてコロナウイルスをうつさない、その考えを持って行動すれば、必ず収束するはずです。
1人の力は小さいですが、何万人何億人と力を合わせると大きな力になります。
今は、耐える時です。頑張りましょう。

なかもず松浦歯科・矯正歯科では

以前にブログで書きましたが、当クリニックでは様々な感染予防対策を行なっております。基本的な感染予防対策は普段から行なっております。

①治療器具、道具は全て洗浄、消毒、滅菌しております。
②タービン、バー、チップなどの治療に使う道具は全て、患者さん毎に交換しております
③スタッフは全てグローブをしています。もちろん患者さん毎に交換してしています。
④治療が終わりましたら、チェア等を消毒しております。
⑤治療の際、口腔外バキュームを用いて、エアロゾルが飛ばないようにしています。
⑥治療の際、窓を開けて換気をよくしています。
⑦来院の際、患者さんの手指消毒をさせていただきます。
⑧新型コロナウイルス用の問診票を来院ごとに記入していただいております。
⑨治療延期を希望の方には、最大限対応致しております。

どんな些細なことでも構いませんので、ご不明な点、ご相談したいことがありましたら、とりあえずお電話ください。

診療時間変更について

政府からの緊急事態宣言の発令により、様々な要請が出ております。
当院も、時世を鑑みまして診療時間の変更を行います。
患者さんの感染予防、そしてスタッフ全員の感染予防として、ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

2020年5月9日(土)まで
 ※期間は変更となる場合があります。
【平日診療】
9時20分〜13時00分 14時20分〜19時20分
【土曜日診療】
9時20分〜13時00分 14時20分〜18時00分

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