こんにちは、なかもず松浦歯科・矯正歯科の後藤田です。
新型コロナウイルスの蔓延もひと段落となり、ようやく緊急事態宣言の解除となりました。以前の日常が戻ってまいりましたが、これから第2波、第3波と新型コロナウイルスの再興がやってくる可能性は高いです。
今後とも、気を引き締めて行動する必要があります。
皆さん、「誰かにうつさない、誰かからうつされない」ためにも、不要の外出を今後とも控え、外出の際はマスクの着用をしましょう。
さて、今日は、親知らずについてお話をしたいと思います。
親知らずについて、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか?
親知らずは別名であり、正式な名前は『第3大臼歯』『智歯』といいます。歯には前歯、小臼歯、大臼歯があり、大臼歯の前から三番目の歯となります。
ここからは、表題の通り親知らずと書かせていただきます。
親知らずの生える時期
生えてくる時期ですが、他の永久歯は13歳から15歳頃には生え揃うのですが、親知らずが生えてくるのは平均で21歳です。あくまでも平均ですので、もっと遅くに生えてくる人もいます。
なので、親が知らない間に生えてくる歯ということで、親知らずと言われています。(諸説あり)
人類の進化と親知らず
親知らずは基本的には上下左右に4本あります。しかしながら、人類の進化とともに親知らずは退化していると言われており、親知らずが全く存在していない人もいますし、必ずしも4本が揃っていない人がいるなど、非常に個人差があります。
また、生える方向が横向きになっている場合も多くあります。また、歯茎や骨の中に埋伏したままいる親知らずもあります。
ちなみに、わたし後藤田は親知らずは生えておりません。生えていないので、新人類とバカにされた記憶があります(笑)
親知らずが悪さをすると
親知らずの周りが炎症を起こす智歯周囲炎という病気があります。
親知らずが横向きに生えてしまい、隣の歯とぶつかってしまうと、そこに隙間が生まれます。隙間に食べカスが溜まることがよくあり、それが原因で炎症を起こすことがあります。
その時は、抗生物質を飲んでいただき炎症を抑えてから抜歯を行うことになります。炎症がひどい時には入院が必要な場合もあります。また、隣の歯が虫歯になったりします。隣の歯が虫歯になると、親知らずを抜かないことには治療が困難になります。
また、親知らずが前の歯を押してしまいますと、前の歯並びが悪くなることもあります。せっかく綺麗に並んでいる歯並びが悪くなると見た目も悪くなるだけでなく、噛み合わせもおかしくなることがあります。
親知らずの抜歯
親知らずの抜歯には色々とあります。ふつうに抜ける場合もあれば抜けない場合もあります。
横向きに生えている場合は普通に抜けませんので、歯をいくつかに割って取り出します。
また、歯茎の下に潜っている親知らずの場合は、歯茎を切って土台となる骨を削り、歯を見える状態にしてからいくつかに割って取り出します。このような場合は、大きな病院の歯科口腔外科にて抜歯を行います。
歯の土台の中には、歯の知覚を司る神経や血管が走っているトンネルがあります。このトンネルと親知らずとの距離が重要となり、近接していると抜歯したときに神経を損傷する恐れがあり、しばらくの間マヒが残る場合があります。
病院歯科口腔外科とは
親知らずの抜歯が必要で、普通に抜歯できない場合は病院の歯科口腔外科へ紹介させていただきます。なかもず松浦歯科・矯正歯科の近くには、大阪労災病院があります。そこに歯科口腔外科があります。紹介状をお持ちになりまして、受診して頂き、抜歯をしていただけます。抜歯後の消毒は当院にて実施致します。
ご希望によっては他の病院へも紹介させていただくことも可能です。
ちなみに、病院歯科口腔外科は紹介状無しで受診すると、自費で診察費が上乗せされますので、一度当院に受診していただき、照会状をお受け取りしていただければと思います。上乗せの金額は病院によって変わります。
親知らずは抜いたほうがいい?
親知らずがあれば全て抜いたほうがいい、というのは乱暴な話です。
悪さをしていなければ抜く必要はありません。まっすぐ普通に生えていれば問題はありません。残しておくと、もし隣の歯が何かの原因で抜けてしまった場合には、土台の歯としてブリッジや入れ歯に使うことができる場合があります。
また、抜けてしまった歯があった場所に移植することができる場合もあります。
抜歯については、きちんと診断した上で行います。まずは、歯科医師にご相談ください。
親知らずについては、炎症が起こってから来院される方が多いです。炎症が起こる前に予め抜いておくことも可能です。レントゲン撮影をさせていただき、きちんと診断致します。必要であればすぐに紹介状をお渡しさせて頂きます。
親知らずでご心配なことがありましたら、なかもず松浦歯科・矯正歯科にご相談下さい。