2020年の歯科医療の進歩と2021 新年のご挨拶 |松浦歯科クリニック

2020年の歯科医療の進歩と2021 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
松浦歯科クリニック歯科医師の後藤田でございます。

旧年中は当院をご愛顧下さいまして、誠にありがとうございました。

2020年は近年稀に見る激動の一年でありました。
様々な出来事がございました。それでは、少し振り返ってみたいと思います。

新型コロナウイルスの猛威

2020年は、新型コロナウイルスが日本だけでなく世界を震撼させました。

日本では2020年2月頃より猛威を振るい始めた「新型コロナウイルス(COVID-19)」、中国の武漢から感染が拡大し、現在では世界中に広まってしまいました。いわゆるパンデミックと呼ばれる現象です。それにより、各国で生活様式が一変致しました。

新型コロナウイルス

日本では、年中マスクの着用、不要不急の外出を控える、時差出勤、ステイホーム、リモートワークなど、経験したことのない生活となりました。そして、現在も続いております。

お正月で言いますと、初詣の分散、お守り等は年末前から配布、交通機関の大晦日終夜運行の中止など、恒例行事の中止も多く見られます。

テレビを見ていても、出演者のフェイスマスク、出演者の間へのアクリル板の設置などが見られ、感染予防を目の当たりにするのが当たり前になりました。

感染拡大初期では、緊急事態宣言が政府より発動されまして、ステイホームがうたわれました。梅田や難波の街は閑散とし、外国からの旅行客は一瞬でいなくなりました。マスクや消毒液などの物資も品薄になり、マスクの価格が高騰致しました。一時期、トイレットペーパーも品薄になり、オイルショックの時と同じように客が殺到致しました。また、東京オリンピック延期となりました。

一時期、歯科医院での感染拡大が危惧され、多くのマスメディアにて報道されました。しかしながら、患者への感染拡大はいまだに報告されていません。日頃より感染対策を徹底しておりますので、コロナ禍だからといって特別な対策をしなくても問題はないということの表れであります。

感染拡大が落ち着いた頃、GOTO政策が実施されました。
GOTO EAT、GOTOトラベルなど、様々なGOTOがあり、旅行値段の値引きや飲食店でのポイント付与など、コロナ禍においても経済を回すべく行われました。
それによって、コロナ禍第3波が年末に襲ってきたのは記憶に新しいと思います。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、日本だけでなく世界経済が大打撃を受けることとなりました。小売業、飲食業、宿泊業を中心に閉店や廃業が相次いでおります。

交通機関におきましては、新幹線をはじめ、在来線、私鉄に至る多くの電車が本数を減少しました。また、大晦日の終夜運行の中止、大手私鉄における赤字拡大など、様々な影響がありました。

医療機関につきましては、コロナ患者受け入れを行っている病院では、スタッフが大変な苦労をされているにもかかわらず、看護師等にはボーナスカットという状況になっております。病院としても苦渋の決断ではあると思います。

しかしながら、大変な労力がかかる新型コロナウイルスの治療と看護ですが診療報酬があまりにも低いのと、他の患者の転院などで、病院経営が厳しい状況となっているようです。我が身を犠牲にして働く医療従事者に対してのボーナスカットはモチベーションの低下と離職につながっており、今後の政府の対策が必要となると思います。

今後、新型コロナウイルスに対する予防接種ワクチンが現実のものとなりますと、更なる生活様式の変更が予想されますが、とにかく「うつらない」「うつさない」をモットーとして行動をする必要があると思います。

海外では、日本とは比較にならないほど感染者数がたくさん出た国があります。感染者数トップ5の国はアメリカ、インド、ブラジル、ロシア、フランスとなります。アメリカは群を抜いて感染者数、死者数ともにトップです。アメリカは日本のような健康保険制度がないために、このような状況になっているのだと思われます。

ところが、台湾は感染者数を劇的に抑え込むことに成功しています。SARS流行の際に得た経験から、早期より政府の徹底した感染対策を実施しておりました。それにより感染者数を増やすことなく、現在に至っております。

今までの感染者は750名程度、死者は7名と、奇跡的な数字です。そして、新規感染に至っては4月中旬から国内ではゼロを更新しています。新たに出ている人は、全て海外からの帰国者となります。

過去、私たち人類は様々な感染症と戦ってきました。スペイン風邪、赤痢、コレラ、AIDS、中東呼吸器症候群(MARS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)などの様々な感染疾患が人類に猛威を振いましたが、全ての疾患において人類は勝利を収めました。今後の、新型コロナウイルスに対するワクチン開発、治療薬開発に期待をしたいものです。

2020年の政治

①安倍長期政権が終わりました。

日本の政権においては、類を見ない長期政権でした。3188日で、歴代最長の内閣となりました。(第一次・第二次安倍内閣で合算)
諸外国からは、日本の政権は短命が多すぎると批判を受けておりましたので、その点では評価に値するものと思われます。

ただ、桜を見る会や森加計問題など、不透明な事案も多く見られました。長期政権となりますと様々な問題が露呈されることは仕方のないことでありますが、何とか明らかにしてもらいたいと思います。

②アメリカ大統領選挙

アメリカでは、トランプ政権が終焉を迎えました。大統領選挙にてトランプ陣営は選挙が不正だったともめておりましたが。

トランプ政権により、様々な変革がありました。あのような人間が大統領になるのも、一種のカンフル剤となって良かったのかもしれません。デメリットも大きかったと思われますが、メリットも多かったと思われます。
次は、バイデン氏となります。日本の国益にとって有利になるのかどうか、要チェックです。

③菅政権が誕生しました。

今のところ、大きな目玉として携帯電話料金の引き下げがあります。先日、NTTdocomoより大幅値下げのニュースがありました。大幅値下げだけが取り沙汰されていますが、長期使用している方にとっては利用期間のリセットやメールアドレスの廃止など、あまり報じられていないデメリットの部分もあります。他社につきましては、今後に注目です。

少子化対策として、不妊治療の拡充・健康保険適用が決まりました。結婚の晩婚化により、少子化が進んでいると言われております。確かに間違ってはいないと思います。しかしながら、妊娠出産よりも子育ての方が不安に思っている人は多いと思います。子育て支援の拡充も同時にする必要があるのではないかと、個人としては思ってしまいます。

近日、政権支持率が下降しております。テレビ番組で『ガースー』と自分のことを呼んで批判されていました。GOTOの遅すぎる停止など、様々な要因があるようです。トップに立てば何かしらで批判されるのは仕方のないことでしょう。今後に期待したいと思います。

2020年の社会情勢

①JR常磐線全線再開

東日本大震災から9年経った2020年にようやくJR常磐線が全線再開しました。福島第一原子力発電所の事故による放射能漏れで立ち入り制限がされていた部分が再開されたことは、震災復興のターニングポイントとなりました。

②レジ袋有料化

スーパーやコンビニなどの小売店でのレジ袋が有料化されました。ビニール袋が環境に悪影響を与えるということが理由です。それにより、エコバッグを持参する人が増加しました。皆さんもエコバッグを利用されていると思います。

地球温暖化は深刻な状況です。一人ひとりの力で地球全体を守っていくことができるのであれば、素晴らしいと思います。

③携帯電話5Gスタート

携帯電話の電波に新しい種類が加わりました。5Gです。携帯電話での更なる高速通信が可能となりました。スマホだけでなく、自動車の自動運転など様々な技術に応用が可能となります。ICTやIoTには必要不可欠な情報技術となります。
まだ、電波エリアは狭いですが、2021年にはかなり広がるのではないかと期待しております。

④著名人に相次ぐ訃報

コロナ禍では、志村けんさんの訃報が一番記憶に残っていると思います。また、岡江久美子さんもですね。
三浦春馬さん、芦名星さん、竹内結子さんの死、世間に衝撃を与えました。
皆さんのご冥福をお祈りいたします。

⑤阪神大震災から25年

1995年1月17日午前5時46分、明石海峡付近を震源とするマグニチュード7.3の地震が未明の関西地方を襲いました。皆さんの記憶にも残っていると思います。
阪神高速道路神戸線がドミノ倒しのように倒壊し、神戸市内からは至る所で煙が上がっていました。テレビで見たあの光景から、はや25年が経ちました。

今の神戸は復興を成し遂げ、綺麗な観光都市へと戻りました。しかしながら、震災前と比べると住宅地に駐車場が増えた気がします。被災された方は住宅再建が厳しかったのです。ローンが残っているのに、さらにローンを組まなければならず、住宅再建せずに駐車場としたという話を聞いたことがあります。未だ、負の部分があるのだと神戸市内を車で走っていると思います。

⑥地下鉄サリン事件から25年

阪神大震災が関西を襲い、その2ヶ月後の1995年3月20日、営団地下鉄(現東京メトロ)霞ヶ関駅にて、猛毒の化学兵器に使われるサリンガスがまかれました。
霞ヶ関駅には様々な路線が乗り入れており、それぞれの路線の列車内でサリンガスがまかれました。オウム真理教という新興宗教による大量殺人事件として、多く報道されました。
1995年は、阪神大震災と地下鉄サリン事件という類を見ない大きな出来事が2つも起こりました。

2020年の歯科医療

歯科治療は、日々進歩しております。技術だけでなく、機器や材料についても進化しております。

①前歯部CAD/CAM冠認可

被せ物については、前歯のCAD/CAM冠の保険適応が認可されました。今までは、金属冠の唇側に白い樹脂をつけた前装冠と呼ばれる被せ物が使われておりましたが、これからは前歯にもコンピューターで設計製作された冠を装着することが可能となりました。このCAD/CAM冠には、全て樹脂で作られており、色調ではグラデーションが施されているので、より天然歯に近いものとなりました。それを保険治療にて獲得できるようになりました。

②臼歯部チタン冠認可

奥歯の被せ物につきましては、これまでは金銀パラジウム合金と呼ばれるのものが使われておりました。しかしながら、金とパラジウムの高騰が近年著しい状態となっており、治療すればするほど歯科医院は赤字になっております。コロナ禍になり、金の需要が高まったこともあり、どこの歯科医院でも苦しい状況になっています。

チタンにへと代替されていき、状況は変わりました。また、患者さんにとっても、チタンは生体安定性があり、生体適合性も良好です。素晴らしい材料が保険適応となりました。また、強度もあるので、穴が空いてしまうということがなくなると思われます。

③診療報酬改定

4月に診療報酬改定がありまして、保険点数の改定がありました。歯科医院にとっては、辛い改定となりましたが患者さんについてはメリットの多い改定となったと思います。

2020年の松浦歯科クリニック

①口腔内スキャナ

松浦歯科クリニックでは、12月7日に口腔内スキャナ『iTero』を導入いたしました。今までは、ドロっとした液体を口腔内に入れて歯型を採っていましたが、これからはハンディスキャナを口腔内に入れることにより歯型だけでなく噛み合わせまでも撮ることができます。

そのデータを歯科技工士に送信し、技工士がPC上にて設計し、コンピューターが被せ物や詰め物を作るようになります。

また、歯間部の虫歯を赤外線を用いて調べることも可能となりました。レントゲン撮影ができない妊婦さんには朗報となります。

また、矯正のシミュレーションを行うことも可能となりました。今現在の歯並びを撮影することによって、矯正した場合にはどのような歯並びになるかというのを画面に映し出すことが可能となります。

矯正前の現在の歯並びと比較することが可能ですので、治療後のイメージが湧きやすいと思います。

②マウスピース型矯正治療

インビザラインというマウスピース矯正も導入いたしました。今まではワイヤーを歯につける矯正をおこなっておりましたが、これからはワイヤー矯正だけでなくマウスピース矯正も実施致します。これによって、患者さんの矯正治療の選択肢を増やすことが可能となりました。

マウスピース矯正では、ワイヤー矯正の不快感と見た目の悪さを無くすることができます。このマウスピース矯正においても、口腔内スキャナを用いて矯正用マウスピースを製作致します。

矯正を希望されます方は、先ほど述べました矯正後の歯列シミュレーションを行うことが可能となりました。是非ともご体験頂ければと思います。

③口腔機能低下症

口腔機能低下症に対応するための検査機器を導入いたしました。咀嚼機能検査や舌圧検査など、口腔機能低下症と判定するために必要な検査機器を導入し、口腔機能低下症に合致する患者さんには、口腔リハビリテーションについて指導致します。

咀嚼機能検査では、噛み合わせにおいてどの程度食べ物を噛み砕くことが可能かを検査いたします。舌圧検査では、舌の筋肉の強さを測ることが可能となります。

口腔機能と保つことは、美味しい食事召し上がっていただく、そしてたくさん会話を楽しむために繋がります。いつまでも毎日の生活の質を保つために、松浦歯科クリニックでは皆さんを支援致します。

④口腔機能発達不全症

小児の口腔機能発達不全症の診断にも積極的に行っております。

口腔機能発達不全が生じますと、様々な弊害が生じる恐れがあります。例えば多数歯う蝕が生じますと、永久歯列の不正や咬合不正などが生じる恐れがあります。そのようなことが起こらないように、予め対策を講じることができます。

⑤デジタルサイネージ

待合室に2つのテレビがございます。そのうちの一つでデジタルサイネージを開始しました。実は、作ったのは僕です(笑)スタッフ紹介や歯科の情報提供など、様々なものが表示されます。待合室で暇しながら待っている間、ぜひご覧ください。

他でも、さまざまな器材や薬剤、材料、治療技術などを取り入れております。患者さんにとって有益であると思えるものは、常に取り入れるように致しております。今後の松浦歯科クリニックにご期待ください。

最後に

松浦院長をはじめ、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフ全員で一丸となりまして、患者さんにチーム医療を実施致します。
患者さんの口腔内環境を守り、いつまでも美味しくご飯を食べていただくために、日々精進致します。患者さんにとって良いものはすぐに取り入れて提供致します。

2021年も松浦歯科クリニックをご愛顧いただけますよう、よろしくお願い致します。そして、松浦歯科クリニックの今後にご期待ください。

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