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古代エジプトミイラ展にいってきました

こんにちは,なかもず松浦歯科・矯正歯科歯科医師の後藤田です。

ようやく春めいてきましたね。
たまに寒い日もあるので、服装に困る日々です。
毎日,徒歩30分をかけて通勤しているので,日々の気温と服装に悩まされています。寒いよりはマシなので,少し厚着しているのですが,到着したら汗だくになってしまう日々です。
お昼は20度を上回る日が続くようになりましたので,薄手の長袖で十分になりました。気がつけば,半袖の時期がすぐにやってきそうです。
ただ,朝はまだ10度を下回りますので,体調管理には気をつけてください。

さて,突然ですが。
皆さん,ミイラはご存じですか?

ミイラ展

ミイラなんて,普段生きていて触れる機会はないと思います。

神戸市の中心地「三宮」にある、神戸市立博物館。
実家に帰省した時の帰り道に立ち寄ってみました。
そこで特別展示されています『大英博物館・ミイラ展』を鑑賞して参りました。
展示は6部構成で,神官や女性,子供のミイラが展示されていました。
基本的には,撮影は禁止なのですが,一部エリアだけ撮影可能でしたので,少し紹介したいと思います。

古代エジプト時代に作られたミイラ

このようなミイラが6体展示されていました。
元々は,大英博物館に所蔵されているミイラです。

当時,ミイラは専門の職人が作っていたとのことです。
ミイラ作りの職人が,高い技術を駆使してしっかりと防腐処置を施しているおかげで,何千年も経った現代でも保存されています。
本当に当時の技術の高さを思い知らされます。

さて,なぜ当時はミイラなどというものを作ったのか。
どうも,死者が再生するという考えに基づいて,いつでも生き返ることができるようにという意味で腐敗しないように処理をして身体を永遠に保存しようと考えたようです。

体から内臓や脳を摘出し,中に顆粒状の何かを詰めて,取り出した内臓を袋に詰めて足下に置いて,麻の布でぐるぐる巻きにしてミイラが完成するとのことです。
なぜ,そのようなことが分かったのでしょうか。
実際,ミイラの中身はどのようになっているのでしょうか。
覆われている布を剥がせばいいのですが,歴史的に貴重なものを壊す訳にはまいりません。

実は,現代科学を駆使することにより解明することができたのです。
CTスキャンを用います。
病院でよく検査で使う,ドーナツみたいな機械の穴を通ると体の中身がわかるというものです。

今回の展覧会では,そのスキャンした画像を見ることができました。
その画像によると,さまざまなことが分かりました。
内臓が摘出されていること,さまざまな装飾品やまじない品が一緒に入れられていることがわかりました。

そして,それだけでなく当時に罹っていた病気が分かりました。

CTスキャンの結果,大半のミイラが,アテローム性動脈硬化と歯科疾患に悩まされていたということがわかりました。また,ガンを患っているミイラもありました。

CT画像は,会場のモニタに映し出されて,しっかりと見ることができました。

確かに,CTの画像を見ていると,大きな虫歯と歯槽膿漏の跡が写っていました。
現代も,数千年前のいにしえのエジプトでも,虫歯で苦しんでいたのは同じなのだと思ってしまいました。
いつの時代も虫歯は大変ですね。
現代では虫歯は治せますが,古代エジプトだと治すことができなかったので,どうしていたのでしょうか。我慢していたのか抜いたのか。
麻酔もない時代ですので,どっちにしろ苦痛であったと思います。

ついつい,歯科医師の職業病でしょうか,歯の部分をじっくりと見てしまいました。

ミイラの入っていた木棺

ミイラは,木で作られた棺に入っていたそうです。この棺,釘を使わずに作られているそうです。たくさんの木で作られた部品は,木によってつなぎ合わされているようです。繋げたい二つの木材に穴をあけて,その穴に木片を入れてつなぎ合わせたようです。そして,漆喰などを塗ってつなぎ目を塞いだとのことです。

日本の建築においても釘を使わずに建てる方法があります。主に寺社建築で使われていたとのことです。
それらと同じなのだと思いますが,何千年も昔の技術としてはもの凄く高い技術と感じます。

マスクと装飾品

ミイラは,マスクや装飾品を被せられて棺に収められていたそうです。
他にもたくさんの装飾品が展示されていましたが,どれも金色と青色と赤色が多く用いられていました。金色は黄金であると思われますが,青や赤色はガラス細工のようでした。
数千年前からガラスは存在していたんですね。

ツタンカーメンの黄金マスク

これはレプリカですが,本物はもっとすごいんだろうと思います。売買なんて恐ろしくてできないくらいの価値がありそうです。
インターネットで調べたら,本物は200兆円から300兆円ということらしいです。
日本の国家予算は100兆円超ですので,日本が2つから3つ買えるということになりますね。そう考えると恐ろしいですね。

余談ですが,世界一のお金持ちはテスラモータースという会社を経営しているイーロンマスクさんという人で,日本円にして約36兆円持っているそうです。そんなにお金があっても使いようがないですよね。

ちなみに,黄金マスクに使われている黄金だけだと溶かしてしまうと6000万円程度だそうです。
古代エジプトの価値が大半ということですね。

ロゼッタストーン

ロゼッタストーン,名前は聞いたことはありましたが,見るのは初めてでした。当然,レプリカなのですが,それでもすごいなぁと思いながらいにしえの時代を思いふけておりました。

さまざまな古代エジプトの発掘物とともに,ミイラが展示されています。
なかなか見る機会はないと思います。
神戸市の三宮にある「神戸市立博物館」で5月8日まで実施しています。
ぜひ,足を運んでみて,いにしえのエジプトを感じてください。
ちなみに,金曜日17時から17時30分であれば,学芸員による展示解説会があるそうですので,理解を深めることができると思います。

お帰りの際,美味しい神戸牛でも食べて帰ってみてはいかがでしょうか。

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